野菜・果物を摂取するときの注意
Q and A
b. 薬に結合することにより薬の吸収量を変化させる!
吸収の過程で医薬品に影響するもの
例えば、ほうれん草やダイオウなどに含まれるシュウ酸塩は鉄剤に結合する性質がありますが、これと結合した鉄は腸管で吸収されにくくなります。その結果、体内で作用できる鉄の量が減るため、その薬効が減ずることになります。また、野菜ではありませんが、えん麦ふすま、小麦粗挽き粉や大豆などにふくまれている繊維質も、吸着またはイオン交換により医薬品と結合し、その吸収を低下させて薬効を減弱させることがあります。繊維質により影響をうける医薬品としては、ピリドキシン(ビタミンB6)、レチノール(ビタミンA)、カルシウム(カルシウム剤)、鉄剤(抗貧血薬)、アモキシシリン(合成抗菌剤)、ペニシリン(抗生物質)、トリメトプリム(合成抗菌剤)、レボチロキシン(甲状腺ホルモン)などがあります。