やさいの栄養成分情報提供の推進
2. たまねぎ、ほうれん草、ブロッコリの栄養・機能性成分の分析
平成19年度 調査結果の概要
1.品目、品種、産地および分析項目
品目 | 品種 | 産地 | 分析項目 |
---|---|---|---|
たまねぎ | スーパー北もみじ | 北海道産 | 水分、ケルセチン |
ほうれん草 | サプライズ | 埼玉県産 | 水分、カロテン、ビタミンC、鉄 |
ブロッコリー | 沢ゆたか | 埼玉県産 | 水分、葉酸、食物繊維 |
2.サンプリング方法
1) 収穫時期による変動を見るためのサンプリング方法
検体の決め方は以下の通りとした。
- (1) 出荷直前(JA出荷場)のものを分析試料とする。
- (2) 生産者は特定しない。
- (3) グレードは消費量の多い規格のもの。
品目 | 規格 | 時期 | 分析回数 | サンプル数※ |
---|---|---|---|---|
たまねぎ | L大 | 10月22日〜12月17日 | 3回(10月1回、11月1回、12月1回) | 各10検体 |
ほうれんそう | A | 11月 6日〜1月16日 | 4回(11月1回、12月2回、1月1回) | 各10検体 |
ブロッコリー | AM | 11月29日〜1月10日 | 4回(11月1回、12月2回、1月1回) | 各10検体 |
※検体数の数・・・ たまねぎ 3個、ほうれん草 3束、ブロッコリー 2株
2) サンプリングの部位等
五訂増補日本食品標準成分表(以下食品成分表と示す)におけるサンプリング方法に準ずる。
- たまねぎ:りん茎部について試験。皮(保護葉)、低盤部及び頭部を除く。
- ほうれんそう:葉について試験。株元を除く。
- ブロッコリー:花序(カジョ)について試験。茎葉を除く。
- 部位を統一した。
いずれも変色等の異常が認められた場合は除く。
3) 測定に用いた検体の調製方法
- (1) たまねぎ 皮(保護葉)、低盤部及び頭部を除き、包丁で細切した後、フードプロセッサーで粉砕し試料とした。
- (2) ほうれん草 株元をキッチンバサミで切り落とし、フードカッターで粉砕し試料とした。
- (3) ブロッコリー 2株の茎葉を包丁で除き、花序をフードカッターで全量粉砕後、試料とした。
4) 分析の方法
- 水分、葉酸、ビタミンA(β-カロテン当量、α-カロテン、β-カロテン、レチノール当量)、ビタミンC、鉄:五訂増補日本食品成分表分析マニュアルに準ずる。
- 食物繊維(酵素−重量法):栄養表示基準における栄養成分等の分析方法等について(平成11年衛新第13号)「栄養成分等の分析方法等」に準ずる。
- ケルセチン:(財)日本食品分析センターのマニュアルに準ずる。
ただし、計算方法は得られたケルセチン、ケルセチン-3,4'-ジグルコシド及びケルセチン-4'-グルコシドのピークをケルセチン検量線を用いて算出し、それぞれ分子量補正したものを合計しケルセチン量とした。
3.栄養・機能性分析結果
◆ たまねぎ(スーパー北もみじ) | まとめ |
◆ ほうれんそう(サプライズ) | まとめ |
◆ ブロッコリー(沢ゆたか) | まとめ |