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ファクト集

Part5 食育と野菜

日本における食習慣と食育の現状
  • 20~40歳代の朝食欠食の割合が高くなっています。
  • 野菜料理の摂取は増加せず、野菜ジュースの摂取頻度は増加しています。
  • 公立の小・中学校では、平成17年度より栄養教諭による食育指導が始まっています。
1朝食欠食の状況

国民の10人に1人が朝食を欠食しており、その割合は男性の方が高くなっています。
朝食を欠食する人の割合は、男女とも20歳代、30歳代で多くなっています。
小・中学生にあたる7~14歳の朝食欠食率は、男子で6.6%、女子で4.5%になっています。

※報告でいう「欠食」とは、下記3つの場合である。
・菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合
・錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合
・食事をしなかった場合

出典:厚生労働省「平成30年国民健康・栄養調査結果」

21日の野菜の目安量の摂取(1日5皿以上の人)

1日に野菜を5皿以上食べている人の割合は、平成21年度で9.3%です。平成14年度と比較すると2.2%減少しています。

野菜ジュースの摂取頻度(週1回以上の人)

野菜ジュースを週に1回以上摂取する人は、平成21年度で54.6%です。平成14年度と比較すると、27.8%、2倍以上も増加しています。

出典:野菜等健康食生活協議会「平成21年度企業・団体等摂取普及・啓発検討小委員会 報告書 全国段階調査」

column
「野菜ジュース類」と「野菜」の違いは?

 野菜不足を感じている人、調理や食事をとる時間のない人にとって、手軽に摂取することができる野菜ジュース類は需要が高まっています。 平成18年度に名古屋市消費生活センターが実施した野菜系飲料のテストによると、「健康日本21」の目標値である野菜350g(緑黄色野菜120g)から摂取できると推定される栄養成分量と、「一日分の野菜(緑黄色野菜)使用」などの表示のある銘柄の成分を比較※したところ、すべての栄養素をバランスよく含んでいるとはいえないことがわかりました。
また、ビタミンや食物繊維などは野菜ジュース類から補いにくいため、野菜ジュース類は小鉢1皿分程度ととらえ、食事に上手に取り入れていくのがよいでしょう。

※主な原材料が野菜100%である銘柄に多い「一日分の野菜(緑黄色野菜)使用」という表示について、厚生労働省「平成16年度国民健康・栄養調査」を参考に栄養成分量を計算し、比較したもの

3公立学校栄養教諭の配置状況

平成17年度より、公立の小・中学校に、食に関する指導や学校給食の献立作成などを行う栄養教諭が配置されています。
栄養教諭の人数は平成17年度は4道府県・34名で、平成23年4月現在は47都道府県・3853名になっています。

出典:文部科学省「平成17~23年度の栄養教諭の配置状況」
(平成23年4月1日現在)

学校給食を全部食べるかどうかの調査結果

学校給食を「いつも全部食べる」小学生の割合は、平成19年度は54.7%で、17年度に比べて9.3%増加しています。
学校給食を「いつも残す」中学生の割合は、平成19年度は11.3%で、17年度に比べて2.6%減少しています。

出典:日本スポーツ振興センター「平成17年度児童生徒の食生活等実態調査結果」および
「平成19年度児童生徒の食事状況等調査結果」から作成

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