やさい大好き食育体験等の推進
食育体験等の実施
スーパーマーケット食育体験ツアー
(1)目的
ファイブ・ア・デイ協会では、子どもたちに、バランスのよい食生活の重要性、不足しがちな野菜・果物の大切さを、わかりやすく、楽しく伝えることを目的に、会員スーパーマーケット近隣にある小学校の児童や、近くに住む親子を店舗に招待し、青果売場を教室として、「5 A DAYスーパーマーケット食育体験ツアー」を開催した。 管理栄養士や栄養士の資格を持つ「5ADAY食育インストラクター」を養成。児童自らが考えながら貼り付けていく教材(マグネットツール等)を用いた講義と、課題(地元でとれる野菜・中と外の色が違う野菜・根を食べる野菜等)に応じた野菜や果物を、1,000円以内で購入する「お買い物ゲーム」がセットとなった、参加型食育学習プログラムである。
(2)取組内容
●実施企業
ファイブ・ア・デイ協会会員流通44社
●プログラム内容
●実施形態
●実施実績
参加人数:23,552人 実施回数:707回(うち店舗募集型34回)
実施都道府県:38 〔※実施実績は、3月10日現在〕
(3)効果測定
「食育体験ツアー」参加後の児童に、食生活や意識の改善が見られたかどうかを検証するため、WEBおよび郵送法でアンケート調査を実施した。学校単位での参加型では教師、店舗募集型では保護者を対象としている。その結果「ツアー参加後、野菜を積極的にとろうという傾向が見えた(「かなりあてはまる」+「ややあてはまる」)」児童は、学校申込み型で77.8%、店舗募集型の家庭で60.8%にのぼった。また「ツアー参加後、食事バランスについての話題が出たり、質問をよくされるようになった」学校は65.4%、家庭は73.9%となっている。以上より、「食育体験ツアー」に参加したことで、かなり多くの児童が野菜や食事バランスの大切さを認識する結果となったことがわかる。
◆食育体験ツアーに関する全国アンケート調査より
Q:ツアー参加後、野菜を積極的にとろうという傾向が見えた
Q:ツアー参加後、食事バランスについての話題が出たり、質問をよくされるようになった
スーパーマーケット食育体験ツアー 講師研修会
(1)目的
ますます増加傾向にある全国の「食育体験ツアー」参加児童への、質の高い食育プログラムの提供に向け、指導者である食育インストラクターのレベルアップを図るため、「食育体験ツアー 講師研修会」を実施した。
(2)取組内容
●実施概要
協会本部および、各地の会員社を会場に5回実施。50名の講師が参加。
●実施内容
子どもたちに楽しみながら学んでもらうための、パフォーマンス力の向上をテーマに、食育インストラクターはグループに分かれ、現場同様に自身の講義を披露。これを参加者同士で評価しあった。また指導方法における情報交換の場ともなった。
(3)効果測定
講習会に参加した食育インストラクターに対し、後日郵送法で行ったアンケートによると、特によかったと思われる点としては「スキルアップしたこと」が最も多く94.0%、さらにスキルの中でも特に「パフォーマンス(声・間の取り方・表情・表現方法)」分野をあげた人が、85.1%にのぼっており、食事バランスガイドや野菜の説明以上に、対象とする小学生にむけた、効果的な指導方法が課題であることが伺えた。この結果は、栄養や食事指導のプロフェッショナル(管理栄養士・栄養士)である当ツアーインストラクターならではの特徴的な傾向であるともいえる。参加後の自分自身に変化があったかという質問には、「あったと思う」と回答する割合が最も高く(82%)、結果として本講習会は、食育インストラクターがそもそも持っていた基礎知識に加え、子どもたちを集中させ、楽しませるために重要な、パフォーマンス力向上に寄与したと考えられる。プログラム指導の役割を担うインストラクターの質の向上は、今後も児童の食生活への影響にも大きくつながることと期待される。
◆講師研修会アンケートより
Q:参加した結果、特に良かったと思われる点
Q:(「スキルアップしたこと」と回答した人)どの分野においてのスキルか
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