野菜等健康食生活協議会事務局は2013年3月31日をもちまして解散いたしました。このコンテンツは、それまでのアーガイブになります。


現在表示しているページ
HOME >野菜・果物に関するFAQ > 野菜 > 有機栽培の野菜と普通に栽培された(慣行栽培)野菜とは、成分が違うのですか?

野菜・果物に関するFAQ

Q and A

5. 有機栽培の野菜と普通に栽培された(慣行栽培)野菜とは、成分が違うのですか?

有機栽培の野菜(以下、「有機野菜」)の品質についてこれまで多くの研究がなされてきましたが、慣行栽培野菜との間に違いがあるかどうかについて明確な結論は得られていません。両者の品質に差が認められたという例も少数あるものの、差がない、あるいは判然としないという研究報告が多く見られます。

このように一定の結論が得られていない理由は、「有機野菜」そのものの標準品がなく、個別に有機栽培と慣行栽培の比較を行っても単なる事例とならざるをえないためとされています。有機農産物ガイドラインや各種認証制度において、「有機農産物」は化学合成された農薬および肥料を使わないものと定義され、化学合成物質の添加がなければ様々な種類の肥料や土壌改良資材を施用できます。有機物の施用効果はその種類によってかなり異なるため、野菜の品質に及ぼす影響も有機物の種類によって大きく異なると考えられます。そのため、単に「有機野菜」と総論的に述べることには無理があるようです。

参考文献
1) 目黒孝司. 1998 . 有機野菜の品質と評価.研究ジャーナル. 21 (7), 30-34.
2) 堀田博. 1999 . 有機栽培と慣行栽培農産物の品質上の差異.日本食品科学工学会誌. 46, 428-435.
3) 藤原孝之・坂倉元・吉川重彦・安田典夫. 1999 .有機質肥料および堆肥の連用がホウレンソウの品質に及ぼす影響.日本食品科学工学会誌. 46, 815-820.
4) 藤原孝之. 2000 .有機質施肥とホウレンソウの成分・日持ち.フレッシュフードシステム. 29 (3), 89-91.

(文責 東 敬子)


↑ PageTopへ ↑

野菜 |  果物 |  その他

Copyright(c) v350f200.com All Rights Reserved.