野菜の消費を知るグラフ
先の台風等により被害に遭われた皆様に
心よりお見舞いを申し上げますとともに
一日も早い復旧と平安をお祈りいたします。
5 A DAY食育インストラクターの皆さん、
お元気ですか?
さて、皆さんはいつも食育体験に参加した
児童・園児に渡している冊子を、
じっくり読んだことありますか?
保護者用冊子「野菜と果物 食育お役立ちBOOK」
は、厳選された情報が満載されていますので、
「おうちの人に渡して、読んでもらってくださいね」
とお薦めするのはもちろん、
ご自身もよく読みご活用ください。
中央のページ、「野菜となかよくなろう!」には
「野菜不足になっていませんか?」として
5 A DAY運動にとても重要な、
野菜の消費量に関するグラフ2点を掲載しています。
右肩下がりの折れ線グラフ「食糧需給表」と
右肩上がりの棒グラフ「国民健康・栄養調査」。
双方とも、日本人の野菜消費を表しているのですが、
食糧需給表の「消費量」は、
純粋にヒトの口に入った量ではありませんのでご注意を。
食料需給表(フードバランスシート)は、
国全体の食料品の需要と供給を量的に捉えた統計表です。
農林水産省がFAO(国連食糧農業機関)所定の様式で
毎年作成しています。
一定の算定方法で供給される純食料が求められ、
それに食品成分表の栄養量を乗じて
供給量から見た栄養量を算出されます。
これにより、食糧需給の国際比較やその歴史的変化、
各国の栄養水準などを捉えることができます。
純食料は、粗食料に歩留りを乗じたもので、
ヒトの消費に直接利用可能な食料の形態の数量を表しています。
歩留りは、野菜の芯など、通常の食習慣において廃棄される部分を除いた
可食部の、品目の全体に対する重量の割合を指します。
食料の供給数量は、
消費者等に到達した食料の数量であって、
実際に摂取された食料の数量ではありません。
(農林水産省ホームページより)
「純食料には店頭での売れ残りや
家庭での賞味期限切れによる廃棄など
が含まれるため、
『摂取量』とは異なる概念である点に留意願います。」
食育活動を行っていくには、
このようにさまざまな調査方法による
野菜や果物の消費動向を知り、
刻々と変わる市場や消費者の生活を
できる限り捉えることが大事と考えています。
添付のグラフは、今年8月6日に公表された
「平成30年度 食料需給表(概算)」に基づいて
数値を更新した
「野菜消費量の推移 1人1年当たり【消費量kg/年・人】」
の最新データです。
右肩下がりを、上向きへ。
野菜摂取量が年々減少する中、
5 A DAY食育インストラクターの皆さんの活動が
やがて子どもたちにとってよりよい未来づくりに
役立っていくことは確かです。
さぁ、今日もLet's 5 A DAY!
参考URL 農林水産省 よくあるご質問>食糧需給表
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/faq/