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変化した「日本人の三大死因」

私たちが行っている「食育」の目標はなんでしょう。

 

「野菜や果物をはじめ、子供たちが好き嫌いをせず
いろいろなものをバランスよく食べ、
生涯にわたり健康でいられる食習慣を養うこと」
がその一つです。

 

健康でいられる食などの習慣を裏返せば
生活習慣病です。

 

日本人の三大死因、がん・心疾患・脳血管疾患は
いずれも生活習慣病とよばれ
食事だけでなく、運動・休養・喫煙・飲酒などの
生活習慣が、病気の発症や進行に寄与することを
指すとされてきました。

 

偏った食生活は他にも様々な病気を引き起こします。
子どもたちの食生活も変化して、
糖尿病や肥満などの生活習慣病が低年齢化し、
体ばかりか心の不調を訴える子どもも少なくありません。
だからこそ、幼いときからの健康教育が重要になっているのです。

 

ところが、この「日本人の三大死因」の顔ぶれが
変わったことを、先月6月7日に厚生労働省が発表しました。

 

「2019年人口動態統計 月報年計(概要)」によると
日本人の死因ランキングは
第1位「がん」、第2位「心疾患」はこれまでと変わらず、
第3位に「老衰」が新たにランクイン。
これまで3位の「脳血管疾患」はわずかな差で
第4位となり順位が逆転したのです。

 

この原因は、医師の死亡診断が変化したことが言われています。
それまで「肺炎(誤嚥性を含む)」とされていたものが
「老衰」、つまり直接の死因となる病を持たず
加齢により心身の能力の衰えることで結果死に至った
いわゆる「寿命が尽きた」状態と
診断されることが増えているそうです。

 

どのような死に方をするか
は、自由に選べるものではありませんが、
どのような生き方をするか、
その結果の死を見通す場合、
やはり
どのような食べ方をするか
を考え、身につける食育は
人生にとってとても重要です。

 

食育インストラクターの皆さんの活動が、
参加するこどもたちや関わる皆さんにとり
かけがえのない体験と知識になる。

 

ちょっと大げさな言い方かもしれませんが
私は本当にそう思っております。

 

☆ 厚生労働省「平成 30 年(2018)  人口動態統計月報年計(概数)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30-190626.pdf