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食育 しっとく~体内時計と朝食

(カロニック・ダイエットスタジオ代表
ファイブ・ア・デイ協会 顧問
管理栄養士 竹内 冨貴子先生)


問題:日本人のエネルギー摂取量が
最も多かったのは、次のうち何年でしょう

A. 1950 (昭和25)年 B. 1970 (昭和45)年
C. 1990 (平成2)年 D. 2017 (平成29)年


答えはB。日本人のエネルギー摂取量が
過去一番多かったのは1970年頃で、
現在の約1.2倍でした。

2017年の平均摂取量は1,897kcalで
脂質の摂取割合が非常に低かった
70年前を下回る値でした。

にもかかわらず、
肥満の人が増えたのは
どうしてでしょうか?

原因の一つとされているのが、
体内時計の乱れです。

特に「日周リズム」が整わず
午前中の代謝が上がらないために、
脂肪をため込み、太りやすい体質の
人が増えたことが指摘されています。

人の一日の生体リズムは
若い人は25時間なので
24時間毎にリズムをリセットする
必要があります。

日周リズムは、朝食をとったり、
朝日にあたることでリセットできます。

若い世代は朝食をとらない人が多く、
子どもに朝食を作らない親もいて、
悪い食習慣の伝承がみられます。

1日2食では体に必要な栄養素や、
健康管理に役立つ野菜、牛乳・乳製品など
が不足しやすく、栄養の偏りも心配です。

子どものうちから
3食をきちんととる食習慣を身に付ける
ことはとても大切なのです。

そして食育の指導する皆さんも、
しっかり「朝食」、しっかり「朝日」
で、お元気に過ごしましょう。